2016年度奨学金審査会は異常!
来年度の高校進学、大学、短大、専修学校に進学する生徒さんたちが、大田区の奨学金を借りるための、審議をする委員会が12月11日に行われ、私も委員として出席しました。(小学校PTA代表は欠席、11人参加)
高校生の審査は、家庭の所得が、生活保護基準の1,5倍までが基準。申込者が少なく、予算もあるので、1,6まで応援しようという意見にほぼまとまったころ、自民党の鈴木議員が「基準で線を引かなければおかしい」と言い張る。この審査会の要綱は、全一致が条件で、認められるはずの3人が奨学金を受けられなくなった。ここでは、自民、公明が反対した。
次に、大学、短大、専修学校の審議になった。私はつい「1人でも反対がいて決定できないのであれば審議会の意味がないのではないか」「自民党の鈴木委員はみんなの意見に歩み寄ることはできないのか、これまでも先輩の委員は、みんなに歩み寄ってくれた」など説得したが、「自分も会派の代表であるから賛成できない」と成績が2,9や2,5の申請者を切り捨てた。所得が0円や119万円の大変な家計の生徒さんのチャンスをつぶしたのだ!「借りるところはここだけではない」とも言った。中学校PTA代表のお父さんは「奨学金制度は所得を重視するべき、成績は学校間格差があるから」また、ある学校長は「鈴木委員は、会派の代表かもしれないが、区民の代表であることを忘れないでほしい」といわれた。私は「所得が0の家庭や生活保護基準1,5倍の方々が多く切り捨てられたことはことは、鈴木委員が出席していなければ救われていた、今回申請した生徒さんは不幸だ。要綱も作り直してもう一度審議すべき」といったが通らなかった。この審議会で奨学金が通らずに進学をあきらめた人がいたら、鈴木議員は責任を取るのだろうか。また、私も、もっと粘って、やれることはなかったのかと毎日後悔している。
行政の代表も力が全くない。昔は、部長が積極的に「ご理解願いたい」というと自民党などもそれにこたえていた。今回は、「1人でも反対者がいるとだめなんですよ」だけ。予算もださなくていいし、及第点をもらえましたか?
基準は、所得と、成績がおおむね3,0が基準とのこと。鈴木区議会議員以外は