9月26日大田区議会本会議において、区長から提出された第93号議案大田区国民健康保険条例一部改正に反対の討論を行いました。
以下の内容です。ぜひお読みください。
第93号議案大田区国民健康保険条例一部改正に 反対の討論を行います。
国民健康保険法の改正に伴い規定を整理するための条例改正です。国は本年の12月2日に健康保険証新規発行廃止を、何が何でも推し進めようとしています。
大田区国保加入者のうちマイナンバーカードに保険証を紐づけている人は約5割程度で、マイナ保険証を利用している人は1割程度ということは今の保険証が便利で、なんの問題もないということです。そもそもマイナンバーカードの作成は任意となっています。マイナンバーカードを作れない人も作りたくない人います。さらに保険証との紐づけは個人の医療情報が医療DXに組み込まれることになります。
国保課はマイナンバーカードを取得していない方と保険証に紐づけしていない方に資格確認書を発行するとしています。この資格確認書は保健証と同じに使えるとのことですが、ならばなぜ今の保険証を廃止するのでしょうか。
国からの資格確認書を作成する人のリストはまだ届いていないとのこと、今後大田区国保の事務作業は膨大となり通常の業務に大きな支障をきたすことになります。
今、1415人もの医師の皆さんが国を相手に保険証を残す訴訟を起こしており、命を守るために健康保険証を残してほしいという運動が全国に広がっています。
昨日の東京新聞などの報道の「保険証廃止は誰がどう決めたのか記録はない」「廃止の決定過程を示す文書がない」に、多くの国民からあまりにも無責任であり、いったん白紙に戻すべきとの声が上がっています。保険証廃止の影響は国民全体に波及するも、その決定過程を残すことは重要で、政府が国民への説明責任を果たしているとは到底言えません。
このような状況の中、国民健康保険証を廃止するための条例改正はあまりにも拙速であり反対します。